2020年1月22日水曜日

必要な運動はたった3種類

 最近は健康づくり産業も競争が激しく,スポーツクラブはこぞって新しいプログラムを取り入れています.マシン・エクササイズやエアロビック・ダンスは序の口.暗闇の中で音楽や映像を楽しみながらのエクササイズや,サウナの様な暑い室内でのヨガも珍しく無くなりました.スポーツクラブで沢山の中からお気に入りのプログラムを見つけることも楽しみの一つです.でも,これら全ての運動は,今から説明する3つの運動,あるいは,それらの3つを組み合わせた運動に分類することが出来ます.基本を知っておけば,それぞれの効果を理解し,自分にぴったりのプログラムを選ぶことができるようになります.

 基本となる3種の運動とは,有酸素性運動,抵抗性運動,柔軟体操です.詳しい説明は後にするとして,大まかに言うと,ウォーキングやジョギングの様に,血液を全身に循環させて身体の隅々に酸素を行き渡らせ,脂肪を燃やして,メタボリックシンドロームや脳卒中などを予防したり,疲れにくい体質をつくったり,引き締まった体をつくったりするのが有酸素性運動,ウェイト・トレーニングの様に筋肉を鍛え,ロコモティブ・シンドロームや腰痛・膝痛を予防したり,力を強くしたり,メリハリのある体をつくったりするのが抵抗性運動,ストレッチングの様に有酸素性運動や抵抗性運動の前後に行って怪我を防いだり,疲労を回復させたり,体を柔らかくしたりするのが柔軟体操です.タバタ・プロトコルの様に,これら3つのどれとも言えない運動もありますが,まずは,これら3つを知っておけば良いでしょう.次回は,有酸素性運動の効果や実施方法について解説します.

ウォーキングに飽きてしまったら?(前篇)

 ウォーキングは健康・体力づくりにとても良い運動だと思います.生活習慣病やメタボリック・シンドロームの予防に効果的ですし,特別な用具・技術は不要で気軽に実施できます.やわらかい日差しを受け,心地よい風を感じたり景色を楽しんだりすれば,心も軽くなりますよね.ウォーキングのイベントを...