2020年4月9日木曜日

運動の実践で大切なことは?


 前回は,ウォーキング中に心拍数を測定し,心拍数が年齢から推定した最大値の6575%になるようにすれば良いとお話ししました.でも,頭でわかっても行動に移るにはハードルがありますよね.みなさんが「正しいウォーキング?(好きではない言葉ですがハートが伝わり易いので,つい使ってしまいます)」をイメージできるよう,私たちの運動教室をご紹介しようと思います.今回は,運動は自分に合ったやり方で行うことが大切だという話です.

私たちの教室には,色々な方が参加して下さいます.年齢は平均65歳ですが4085歳と幅広く,男性/女性,運動習慣・持病・整形外科的障害の有/無,体力の高/低,痩身/肥満など様々です.全員に同じプログラムを提供するわけにはいきませんが,一人ひとりに別個のプログラムを提供する余力はありません(泣).そこで,運動習慣によって複数の班に分かれて頂き,A班は兎にも角にも運動習慣をつける,B班は強度を75%最大心拍数まで,回数を週5回まで段階的に増やす等,別々の目標とプログラム(時間,回数,目標心拍数)を提供します.そして,これが私たちの教室の特徴ですが,集団で歩くことはせず,参加者と学生が二人一組になり,学生が参加者の心拍数を確認しながら適切なペースで歩けるように誘導します.「皆さんのペースについていけるでしょうか?」という問合せを頂くことがありますが,私たちの教室では心配無用です.

最後に,自分に合う運動は何かということを,誤解と過去ブログとの矛盾を恐れず大胆に言いますと,自分に合う運動の第一条件は長く続けられること(飽きない,いやにならない,怪我をしない)です.ただし,楽で気軽な運動が最高だということではありません.長続きするには効果を実感することも重要ですし,やるからには元気に・健康になって欲しいと思います.自分流にアレンジするのは良いですが,やはり,運動処方の基本を押さえることは必要です.優れた指導者は効果を出せる様にサポートしてくれますし,やる気を引き出すことも得意です.新型コロナウィルスが終息したら,スポーツクラブや自治体の運動教室に参加してみて下さい.このブログも皆さんのお役に立てるように頑張ります.

ウォーキングに飽きてしまったら?(前篇)

 ウォーキングは健康・体力づくりにとても良い運動だと思います.生活習慣病やメタボリック・シンドロームの予防に効果的ですし,特別な用具・技術は不要で気軽に実施できます.やわらかい日差しを受け,心地よい風を感じたり景色を楽しんだりすれば,心も軽くなりますよね.ウォーキングのイベントを...